質問が多かったネタシリーズ PART2

分配器・分波器の通電型って何?

     

ご意見投稿コーナーで幾つか頂いた質問です。
という訳で、コーナーを作ってみました。

まず、通電型とは何かという前に、この「通電」とは何か、何を通電しているのか、通電させる意味についてから。

物を動かすのには電気がいる
BSやCSのアンテナ、電源分離型と呼ばれるブースターは、実は電源が必要です。
(地デジ、いわゆるUHFのアンテナは不要です)

BSアンテナというのはただ受信をするだけでなくて、空から受信した電波の周波数を、ケーブルでテレビまで送信するのに適した周波数に変換する装置が入っています。
これが電気を必要とするわけです。

ん?でもアンテナに電源コードとか見当たらないじゃん、という貴方、さすがです。そんなもんありません。
ではどうやって電気を得ているのでしょう?

電源を供給できるひみつ
では、アンテナやブースターはどこから電気をもらってるんでしょう?
それは、アンテナケーブルからです。
アンテナが空中から電波を拾ってテレビ等へと電波を送り込んでいますが、このケーブルを利用して他からアンテナやブースターへ電源を送っているのです。
ひとつのケーブルを2通りの使い方をしているわけです。すごいですね。

では、誰が電源を供給しているのでしょう?

1.受信機器からもらう(衛星アンテナの場合)
こんな感じです。

衛星放送を受信できる機器には、ほぼ100%にアンテナへ電源を供給する機能が備わっています。

お互いがぶつかって喧嘩になったりしません。仲いいですね
写真準備中 テレビの裏を見ると、こんなスイッチがあります。
最近は、スイッチでなくテレビの設定メニューから操作する場合がほとんどです。

ONにすると、アンテナ端子からアンテナ本体に向かって電源が送られます。

2.専用電源からもらう(対応ブースターの場合)
これは、地デジ用ブースターの接続例です。
電源装置は家の中、ブースター本体(左上の銀色の物)は外のアンテナ近くという風になっています。

ブースターは出来るだけアンテナの近くに設置するのが理想なので、こうした方式が採られます。しかしブースターには電源が必要です。
かと言って外のアンテナの近くまで100Vを引っ張るのはスマートではありません。そこで、電源の部分を家の中に設置し、外のブースターまでの間をアンテナケーブルを使って電源を送っています。
こうしたブースターを電源分離型ブースターといいます。

ブースター用電源は規格により電圧が決まっているのでメーカーが違っても使える場合があります(BSや地デジブースターはDC15V)が、古いものは電圧が我流のものがあり、その場合は専用品以外は使用できません。
BSアンテナを、テレビなど(以後、受信機器と呼称)の電源に頼らず、外部の電源装置から供給を受けて動作させる事も出来ます。

図は地デジブースターの一例ですが、BS用の電源分離型ブースターもあります。
電源分離型ブースターは、基本的に電源装置とセットで使用します。
受信機器からブースターへ電源を供給する手段があれば、電源装置は必要ありません。

このブースターは地デジ専用のもので、超小型なブースター本体はアンテナの接続部分(F型接栓)に直接取り付けられるようになっています。

DXアンテナ 地デジブースタ U20L1CB
写真か上記のリンクをクリックすると、商品説明ページで詳細情報が見られます(アマゾンジャパン)
こちらは、BSとCSの信号を増幅する「ラインブースター」というものです。

電源はBSアンテナの物を横取りして利用するので、単純にBSアンテナの線の途中にこれを割り込ませるだけでOKです。

日本アンテナ CS・BSラインブースター CSB-C25-SP
写真か上記のリンクをクリックすると、商品説明ページで詳細情報が見られます(アマゾンジャパン)
衛星アンテナの場合はアンテナが電源を必要とするのは常識なので、衛星受信機器にはアンテナへ電源供給をする機能が当たり前のように用意されており、通常はそのまま接続すればOKです。

しかし、地デジのアンテナ線へ電源を供給できる受信機器はあまり無いので、その場合は地デジ用ブースター電源は別に用意する必要があります。
もし地デジのアンテナケーブルをBSのケーブルと混合する事が可能であれば、地デジの系統にもBSアンテナ用の電源が一緒に乗るので、BSアンテナ用電源を地デジ側と共用する形になります。
つまり、BSと電源を共有できるので、別置きの地デジブースター電源装置は不要になります
(ただし、混合器が両側に電源通過可能な製品である事が条件です)

テレビのアンテナ端子が地デジと衛星が別の場合は、分器を使うと電源を共通に出来ます。

ただ、供給できる電流には限界があるので、アンテナやブースターを複数接続する場合は消費電力に注意する必要があります。普通、2台程度の接続なら問題はありません。

※上の図とブースターの写真が異なりますが、どちらも機能は同一です。(様々な格好のブースターがあります)

3.ブースターから貰う(電源供給が可能なブースターに限る)
ブースターによっては、アンテナへ給電を行う機能が備わっている場合があります。

この場合は、受信機器側からアンテナに向かって電源を供給する必要はないため、受信機器からのアンテナ電源供給は設定でオフにしておきましょう。

供給がダブった場合、製品によっては保護装置が働きブースターが停止する可能性があります。


通電型って何?
さて、ここで本題

こうして、アンテナの線に電源が通るわけですが、場合によってはアンテナケーブルの途中で、分配器などによって複数に分配されている場合があります。
というか、普通の家なら部屋ごとなどで分配されていると思います。
そういう場合で非常に重要になるのが、ここのタイトルである「通電型」です。

上の項目で書いた通り、受信機器からアンテナやブースターに向かって電源が送られる訳ですが、普通の分配器や分波器はあくまでも電波を分ける装置であって、電源が通るような造りになっていません
そこで、電源が通過してもいいように対応した造りをした物が「通電型」と呼ばれます

普通、分配器や分波器はただ電波を通せばいい訳ですので、いちいち電源が通過する事まで考えてないわけです。
最近は衛星放送が一般的になったりしているので、現在市販されているものは概ね通電対応型ですが、古いものは通電が不可能なものがあります。
そういった場合、受信機器などからアンテナに電源を送っても、途中に非対応な分配器などがあるとそこで電源が途切れてしまい、その先にあるBSアンテナやブースターに必要な電源を送る事が出来ず、動作不可能になるといった事態が起きたりします。

電源の供給を行う場所は、BSアンテナやブースターといった供給先となる場所に到るまでの経路にある全ての物が通電型になっている必要があります。
もし途中に非対応の分配器などがある場合、そこで引っかかってしまう可能性があります。

分配器や分波器を複数くぐっている場合は特に注意が必要です。

対応分配器でも、全ての端子が電源を通せるとは限りません。特定の通せる端子が決められている場合もあり、その事は機器の銘板に書かれています。

例えばこれ、上部真ん中の入力端子(アンテナ側)に対し、上部右側出力には電通(電流通過)と書かれていますが、他の出力には印がありません
つまり、電源を供給する機器は「上部右側出力」のほうに接続しなければなりません。

日本アンテナ CS・BS対応ダイキャスト4分配器(F型) DI4W-SP
最近は、全部の端子が電流通過可能な商品が増えているので、こういった機器を使用していれば、供給場所を悩まず使えますね。
一般的に、全電流通過型と呼ばれます。

ソリッドケーブル 2分配器 全端子電流通過型 BS CS 地デジ対応 屋内用
写真をクリックすると、商品説明ページで詳細情報が見られます(アマゾンジャパン)

BSアンテナに電源を供給する機器が、分配器より上流にある場合は、通電型の分配器は不要です。

図の場合、分配器よりアンテナ側に、BSアンテナに給電可能なブースターが接続されています。
BSアンテナはこのブースターから電源供給を受けるため、受信機器からはアンテナへ電源を送る必要がありません。
そのため、分配器には電源が通過しないので、通電型を使用する必要がない訳です。

とにかく、地デジだろうがBSだろうが電波だけを通すのなら通電型は必要ないわけです。

結論!
通電型とは、アンテナや電源分離型ブースターを動作させる電源を通す作りになっている物を言う。
アンテナや電源分離型ブースターは外から電気を送ってやらないと動かないから、この通電という部分を縫うようにして、これらの機器まで電気を供給してやらないといけない。
BSアンテナや電源分離型ブースターを使わない、つまり分配器や分波器に電源を通さない使い方であれば、通電型は必要ないor意識しなくて良い。

というわけです。

おまけ 分配器の品質と価格について
大手の製品を見てみると、全電流通過型は比較的少ない上に割と高価です。
それは、ちゃんとした性能の物を作ると割高になってしまうからです。
マスプロなど、大手専業メーカーの分配器は8分配にもなると5,000円近くになります。2流メーカーになると、ぐっと安くなります。
お金をとって工事をする場合は、こうした性能が約束されたものを使う必要がありますが、家庭内で自分だけで適当に使う場合は安いものでいいかも知れません。
まぁ俺は形から入るタイプなので、当然無理して高い奴を付けましたよ、エッヘン!(別に自慢にならない)

ただし、安いと言っても程があります。大手がボッタクリと言われるのは仕方ないにせよ、数千円のものが数百円というのは、まず性能を疑うべきです。
以前、某所で超格安分配器「変●名人」が話題になり、ある人が中身を開けてみたわけですが、

アンテナケーブル分配器分波器 Part4
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/av/1254629566/
213 :名無しさん┃】【┃Dolby:2009/11/11(水) 13:03:02 ID:IMXgkDtL0
変換名人の4分配を分解してみた。
見なけりゃよかったorz
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/pt1up/source/up0248.jpg

215 :名無しさん┃】【┃Dolby:2009/11/11(水) 14:28:48 ID:AOk8+c9hO
>>213
クソワロタw
こんなもんでいいのか。

216 :名無しさん┃】【┃Dolby:2009/11/11(水) 14:29:01 ID:jx+YYhia0
基板にきたない芋ハンダを想像して開いたら吹いたwwwwwww

217 :名無しさん┃】【┃Dolby:2009/11/11(水) 14:54:34 ID:skN2/rxhP
>>213
oh...

218 :名無しさん┃】【┃Dolby:2009/11/11(水) 15:09:03 ID:vcrcAoay0
>>213
これは新しいな

219 :名無しさん┃】【┃Dolby:2009/11/11(水) 15:13:41 ID:1kiMU90S0
>>213
ググったら299円で売られてるのね
でもこれはちょっとひどすw

この>>213の写真が



せめて、もう少し太い線を使えと言いたい(←そういう問題じゃない)
非通電型という事ですが、もし通電したら燃えそうですね。

8分配の場合はひどさに拍車がかかり、唯一の良心なのか申し訳なさそうにフェライトコアが入っていたり(写真見ると筐体にショートしてね?)しているかと思えば、2分配タイプはロットによってはちゃんと基板が入っていて見た目がマトモだとか(空っぽ+針金Verも存在)、謎がいっぱいです。
このシリーズは製造元が何度か変更になっているようで、最近の物は筐体がダイキャスト製になり、設計はともかく基板もちゃんと(?)入っていて性能もマシになったようです。
まぁこんな酷い写真をネットに撒かれたらたまったもんじゃないですからね。
騙されて買った方は、もっとたまったもんじゃないが。


グーグル様も熱い眼差しで見ておられます。

欲しい方、この商品(しかも酷いVerっぽい)がamazonに出てますのでどうぞww
レビューは驚愕の星一つですが

BS/CSアンテナへ電源を供給する機器についての注意
アンテナケーブルを分配し、複数の箇所で衛星放送を楽しむ場合は、どこからか常にアンテナへ電源を供給しておく必要があります。
そうしないと、他の部屋で衛星を見ようにも、もし供給元の受信機器の電源が切れていた場合、アンテナに電源が供給されず受信できません。

通常、アンテナへの給電設定は「ON」・「OFF」・「連動」の3通りがあります。「ON」は機器の電源スイッチに関わらず常にアンテナに給電、「OFF」は機器からの電源供給は常にオフ。「連動」が、機器の電源と連動して給電をする、といった感じです。
接続しているテレビが1台しかない場合は「連動」がいいですが、複数の機器でアンテナを使う場合は、どれか1台の受信機器の給電を常時ONにしておき、その他の受信機器では供給を全てOFFにしておけばOKです。

電源装置が接続されている場合や、ブースターがBSアンテナへ電源を送っている場合は、受信機器からアンテナへの供給は全てオフにしておきましょう。
供給をONにした機器が複数ある場合、お互いでかち合ってしまい、保護装置が動作してブースターが停止したり、機器によっては悪影響を及ぼす場合があるようです。
アンテナに給電する機器は、どれか一つにするのが基本です。

関連商品のPRコーナー?
分配器
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テレビの裏で分配するならこれですね。
分波器を使わず直接接続する荒業も可能
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BS/CS通過タイプなので、地デジの電波だけ弱い人も、これが最適。
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ラインブースターと言われる物。BSアンテナ用の給電を利用するのでコンセント不要。
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