電気屋的、福島第1原発


大変な事になってしまいました。一刻の収束を願っています。


写真で見る、食い止め作業

 コメントはソース元の情報および知識を元にし嘘は書かないよう努力してますが、間違っている可能性があります。情報が少なすぎるのもあります。
また、私は原発廃止論者ではない事を先に申しておきます。この騒ぎの発端は経営上の失策および政治的なものと考えております。
写真は、注釈のない物は東京電力が公開したもの(通信社を経由した物も含む)を使用しています。新聞社の写真は引用するとうるさそうだからあまり使わない事にした。
タイトルの通り、ここは写真がメインのページであり、サイトに転載や引用が可能な写真を掲載しつつ事象を扱う趣旨のページです。写真がない出来事は扱わない場合があります。


このコンテンツはニュース速報ではありません。写真が公開された当時の情報により書かれた物です。
現状と内容が大きく異なる場合があります。最新の情報はニュースやTVなどでお調べください。


     

7月編(21〜31日まで)

2011年7月22日
午前7時10分、所内一部系統の母線のしゃ断器が過負荷によりトリップ(動作)し停電した為、主に3・4号機の機器が停止。

福島原発停電、汚染水処理システムなど一時停止(読売新聞)2011年7月22日
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水処理システムなどが停電のため、22日午前7時10分に停止した。
 東電が同日午前の記者会見で明らかにした。 原子炉への注水や窒素注入は別系統の電源で動いており、東電は「炉の安全性に影響はない。22日中に復旧できる」としている。
東電によると、3月下旬に外部電源が復旧して以降、大規模な停電は初めて。 東電によると、停電は3、4号機内の配電盤に電気を送る予備変電所で容量を超える電流が流れ、ブレーカーが落ちたのが原因と見られる。
3号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールの冷却設備も一時的にストップしたが、4時間半後に復旧した。
停止した設備
 3号機・使用済燃料プール冷却設備(代替)
 3/4号機・原子炉内監視計器類
 水処理装置
 共用プール冷却設備
 免震重要棟
免震重要棟は、備え付けの非常用発電機により、9時33分に復旧。
外部電源を健全側(東電原子力線)へ変更し、午前11時50分に切り替え終了。
停止した機器は、午前10時35分に3・4号機原子炉監視計器類が、午前10時40分に共用プールの冷却設備、午前11時50分には3号機使用済燃料プール冷却設備(代替)の電源が復旧。残っていた水処理装置も午後3時37分に再起動、同51分に水処理を再開。
原子炉への注水は別系統だった為、この停電による影響は無かったようです。
外部電源を切り替えたとあるので、変電所の方でトリップしたんかな。しかし切り替えに意外と時間がかかっているのが少し気になります。NHKの報道によると、現在は事故時の系統切替は自動ではないようです。
2011年7月23日

原因はコレ?しゃ断電流の値を設定する「過電流継電器」(写真はイメージです。筆者撮影)
前日の停電の件で続報がありました。
事故電流か?とかいろいろ想像してましたが、意外や意外、ただのポカミスでした・・・

汚染水処理施設の停電、配電盤設定ミスが原因 東電発表(朝日新聞)2011年7月22日
東京電力は23日、福島第一原子力発電所の放射能汚染水の浄化装置や使用済み燃料プールの冷却装置などが22日に停電で一時止まった原因は、配電盤の設定 ミスだったと発表した。
本来、ブレーカーが落ちる電流を672アンペアに設定するところを、210アンペアにしていた。5月の設置時から設定は変わってお らず、この日はこの配電盤を介した電力の使用が多かったことから、ブレーカーが落ちたとみられるという。
東電は類似の50カ所について点検を進めている。

盤を工場製作してさっさと搬入、急いで繋ぎ込みをして送電してるからでしょうかね。あんまり長居も出来ないだろうし。
現地で継電器試験をやる余裕もないんでしょう。
幸いだったのが、大きい方に誤設定されていなかった事でしょうか。もし許容電流以上の設定になっていた場合、下手すればトランスやケーブルが燃えますからね。

また、18日に作業員が電柱の3m上から転落して大怪我(右橈骨遠位端骨折、左橈骨頭骨折、左肘内側側副靱帯損傷)をしていたと発表。
2011年7月25日
24日、淡水化設備に使われているRO膜のユニットに不都合が発生。

福島第一、淡水化装置が一時停止…処理量半分に(読売新聞)2011年7月25日
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水処理システムのうち、塩分を取り除く淡水化装置が、24日正午ごろ警報が鳴り自動停止した。
7時間半後に予備系統で運転を再開したが、処理量は通常の半分にとどまっている。原子炉に注入する浄化水が不足する恐れがあるため、東電は同日夕から原子炉注水用のタンクに予備の真水を補充している。
東電によると、淡水化装置がトラブルで自動停止したのは初めて。淡水化処理を行う前の不純物を取り除く装置に不具合があり、原因を調べている。
(後略)

この状態では通常時の半分程度しか処理できない為、7時間後に予備機(処理性能はこれより低い)に切替えて再開。
ただ、これでも水処理の能力が不足するため(予備機使用時の処理能力は10t/h、炉への注水量は16t/h)、不足分をダムからの真水を加えて補い、また炉への注水量も若干減らして(3号機:9t/h → 8t/h)対応。

翌25日の午後1時に、停止していた装置の処理が再開し、処理能力も元に戻る。(10t/h → 20t/h)
原因は当初は砂ろ過装置のポンプの故障と思われていたものの、タンクから水を取り入れる際にエアを一緒に吸い込んでいた事によるものと判明。タンクの水位が低すぎたせいらしい。
2011年7月26日
25日、国際原子力機関の天野之弥事務局長が、福島第1原発を訪問。

東日本大震災:IAEA事務局長、福島原発を視察「見通し明るい」(毎日新聞)2011年7月26日

国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は25日、東京電力福島第1原発(福島県)を訪れ、収束作業の現場を視察した。視察は事故後初めて。天野氏は「非常に計画的に事故対策に取り組んでいる」と作業が順調に進んでいるとの認識を示した。
天野氏は、吉田昌郎・同原発所長らから作業状況の説明を受け、1〜4号機や免震重要棟を回った。終了後に同県いわき市で取材に応じた天野氏は「こ れだけの方が熱意を持って取り組んでおり、見通しは明るいと感じた」と作業を評価。原子炉からの燃料取り出しなど今後の作業でIAEAのノウハウを提供す る意向も伝えたという。
今後については「汚染水の処理が大事。一方でサイト(原発施設)自体をどうするかなど中期的問題もあり、IAEAの知識・経験が役 立つと思う」と話した。


重要免震棟の入口で所長と挨拶をする天野事務局長。


(2011年7月25日午前11時40分頃撮影)
重要免震棟の会議室を視察中。


(2011年7月25日午後12時20分頃撮影)
以前のページで据付中の写真を載せた、既設のキュリオン社製装置と組んで汚染水のセシウムを吸着・除去させる新しい装置「サリー」の要である「セシウム除去塔」がやって来ました。

海上輸送され、はしけ船からクレーンで陸揚げされている所です。


(2011年7月26日午前9時頃撮影)
陸揚げされ、専用港に仮置きされているセシウム除去塔。


(2011年7月26日午前9時頃撮影)
こちらも陸揚げの様子です。

これは、原子炉建屋を取り囲んで放射性物質の飛散を防ぐカバー(カバーというか丈夫なテントに近い)の脚部分ですね。

高さが50mくらいある巨大な建屋を覆い被す物なだけあって、脚も巨大です。


(2011年7月26日午前9時頃撮影)
港が塞がっているからか、一旦メガフロートに乗せ替えてから陸揚げしています。


(2011年7月26日午前8時40分頃撮影)

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2011年7月27日
前のページでも活躍していた国産ロボット「クインス」ですが、線量が強すぎてほとんど調査出来ていない3号機の上部階にて、引き続き調査を行っています。

今回は1階〜2階の階段、2階の配管部分、2階〜3階階段の中間踊り場部分までを調査。

現在、炉心の注水には「給水系配管」という物を使っていますが、3号機に関しては現状では冷却効果が低い状態です。
この配管は、原子炉の中心部(燃料棒の束がある場所)をぐるりと囲んでいる「シュラウド」というステンレス製の囲い板の外から注水する形になっていて、発熱が多いとか、底の大きな穴から水が漏れ出てしまい注水しても燃料が浸からない、といった状況では、効率良く燃料を冷やせません。

そこで、燃料の上から直接水をぶっかけられる「炉心スプレー系」と呼ばれる場所を利用して注水が出来ないかという事になり、その配管の調査をロボットで行っているわけです。

炉心スプレー系とは、原子炉を緊急停止した際に、まだガンガンに発熱している燃料を、びっくりするほどの大量の水を上から掛けて冷やすための、いわゆるシャワーです。
(ECCSと呼ばれる装置の一部)
今回の事故で、これが停電もしくは津波による故障によって使用できなかったのも、炉の融解を阻止できなかった原因の一つです。つまり、これさえ使えれば炉の冷却には相当の威力を発揮するというわけです。

その他、「ホウ酸水注水系」(BWRにおいては、炉の緊急停止時に核分裂反応を抑制する為のホウ酸を、炉に注入する設備)や、「ジェットポンプ計装」(注水場所はシュラウドの外に付いているが、現在の注水よりは位置的に効率が良い)も使用可能かを平行して調査しているようです。

情報出典:福島第1原発、3号機の注水法見直し 注水量削減目指す
日本経済新聞 2011年7月26日

ジェットポンプ計装の配管場所の例。

再循環ポンプのシステムの一部を成している物です。
ジェットポンプ計装は、本来はジェットポンプの流量を計測する為のラインで、注水用ではありません。
図面とにらめっこして、流用が可能な設備を検討している訳ですね。

(中部電力のサイトより引用させて頂きました)
ほう酸水注入ポンプ。

五ホウ酸ナトリウム水溶液を炉の上部から散布する為のポンプです。
スクラム時に制御棒の動作に異常が起きた際に、核分裂反応を強制的に抑制させるための設備です。

(福島第一原発4号機。東京電力のサイトより引用させて頂きました)
左は、建屋内1・2階の調査結果。線量が非常に強いのが分かります。
階段に障害物があるため、2〜3階の踊り場から上には行けない状態です。
2階から3階へ上がる階段。

途中の階段上に瓦礫があり、ここより先はロボットでの調査は出来ません。
ロボットは有線操作なので、下手に無理をすると通信ケーブルに絡まってどうにもならなくなります。

3階のフロアはスラブが破損しているのが分かります。

3階から4階へ上がる階段が、爆発の衝撃で潰されて落下しています。
また、2階の第2踊り場から3階ヘの階段にもかなりの衝撃が掛かったようで、取り付け部分のスラブに損傷があります。


(2011年7月26日撮影)
目の前にあるタラップの途中にある架台部分に、炉心スプレー系の弁があります。

左に見える斜めの壁はシェル壁です。
この壁の先は原子炉格納容器、さらに奥に原子炉圧力容器があり、そこに燃料が装填されています。

特に損傷は見られませんが、ダクトのような物の一部が下に落ちています。


(2011年7月26日撮影)
新たな注水用配管の候補の一つ、補給水系の配管。

他の上2つの写真も含めて、2階部分の躯体および配管にダメージは殆ど見られません。
110Wの蛍光灯も割れずにそのままです。
ただ、現地の線量が非常に高いため、ここでの作業は困難になると思われます。

配管周辺で高線量=3号機新注水ルート−福島第1(時事ドットコム)2011年7月26日
東京電力は27日、福島第1原発3号機の原子炉建屋に社員11人が入り、原子炉への新たな注水ルートを調査したと発表した。
補給水系配管と緊急炉心冷却装置(ECCS)の炉心スプレー系配管は損傷がないことを改めて確認できたが、2階の同配管周辺の放射線量は最大で毎時280ミリシーベルトと極めて高かっ た。接続作業を行うには遮蔽(しゃへい)措置が必要という。

配管は無事ですが、ダクトは爆発の衝撃で破損しています。


(2011年7月26日撮影)
2011年7月28日
引き続き、前日発表の調査結果が公表されています。

冷却に最も有力視されている「炉心スプレー系」ですが、炉心のすぐ近くを通る配管だけあって線量は相当な強さのようです。
遮へいを行いつつも、極短時間で作業を行う必要があります。

27日には、この建屋に実際に作業員が入域して線量の調査を行っています。
12時〜12時40分の40分間の作業で、被ばく線量は最大4.61mSv。
炉内の状態把握の一環として、格納容器内の気体をサンプリングする事に。

原子炉格納容器から気体の採取を行って放射性物質の量や種類を分析し、原子炉(圧力容器)の破損状態や、原子炉から漏れ出た放射性物質の把握を行う材料にすると思われます。

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2011年7月29日
前回(7月2日)の発表から、新たに2箇所が設置されたようです。

これは、その内の1つである清水建設の休憩所です。
1号機原子炉建屋カバーの建設に携わる人が使用するようです。
場所は、1号機の北、専用港の山側あたりです。
7月2日より使用開始。

写真に写っているブースのような物は、休憩所入口に設置されているエアシャワーです。
よく食品工場にあるやつですね。
ブースに入ると、壁の両方からすごい勢いで空気が吹き出てきます。こうして体に付着した汚染物質を吹き飛ばします。


(2011年7月22日13時30分頃撮影)
休憩所内です。

ビニールでしっかり防汚処置がされています。


(2011年7月1日12時30分頃撮影)
休憩所内に置かれた給水器など。
右の黒いものは冷蔵庫です。


(2011年7月22日13時30分頃撮影)
こちらはトイレです。

近くに線量計が設置されています。
0.026mSv/h(26μSv/h)と表示されています。
日本での一般的な地域の線量は0.07〜0.1μSv/h程度との事なので、やはり高いですね。
しかし、外と比べると桁違いに安全です。線量以上に空気の汚染がないので内部被曝をかなり抑えられます。(放射線を浴びる以上に汚染物質の吸引は危険)


(2011年7月22日13時30分頃撮影)
1/2号のサービス建屋2階にある休憩所です。
7月23日より使用開始。

休憩所内に汚染物質を持ち込まないよう、保護具を脱ぐ方法がきちんと決められています。


(2011年7月21日11時30分頃撮影)
休憩室内。

部屋がファンシーな色なのは、養生シートのせいです。
原子炉建屋が近いせいか、シートが天井にまで徹底して張られています。

置かれている機器は、左から 局所排風装置、エアコン、冷蔵庫、ダストサンプラ、消火器、局所排風装置。
局所排風装置で室内に浮遊する汚染ダストを集塵し、フィルターで浄化します。
ダストサンプラは空気中の汚染物質を検査する装置で、ポンプで室内の空気を吸引してろ紙に通し、ろ紙を調査して空気が汚染されていないかを調べます。


(2011年7月21日11時30分頃撮影)
こちらは、室内にある収納棚。
タイベックなどが置かれているのが見えます。


(2011年7月21日11時30分頃撮影)
こちらは喫煙室。

張り紙によると、空調機の具合が悪いらしく使用不可能だそうです。
飯以上にタバコが燃料な人もたくさん居ると思うので、早く直してあげて・・・


(2011年7月21日11時30分頃撮影)
<参考写真>

航空写真だと、位置関係はこんな感じです。

1/2号サービス建屋は、2階まで津波の被害が無かったんかな。
このあたりの地盤でも4〜5m位は波が襲ってたらしいけど・・・


(撮影・エアフォートサービス・2011年3月20日撮影)
※写真はトリミングしています
2011年7月30日
28日に調査概要が発表されていた格納容器内の気体サンプリングですが、調査を行った1号機の結果が出たようです。

なんと、放射性物質が想定の1/1000だったようです。

1号機格納容器内、放射性物質濃度は建屋内並み(読売新聞)2011年7月30日
東京電力は30日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉を取り囲む格納容器内の気体を採取して分析した結果、放射性物質の濃度は原子炉建屋内の空気中の濃度とほぼ同じだったと発表した。
3月の炉心溶融後、原子炉の中心部に近い場所の気体を採取したのは初めてで、今後の廃炉処理に向けて原子炉内部の状況を把握する第一歩となる。
格納容器内部とつながる細い配管2本を使って内部の気体を吸い出し、成分を分析。その結果、1立方センチ・メートル中の放射性セシウム137は20ベクレル、セシウム134は17ベクレルで、予想の約1000分の1だった。ヨウ素131は検出限界以下だった。

ただ、現在封入に使用している窒素に押し出されたとか、格納容器内に漏れ出ている水に汚染物質が溶け込んで、気体の汚染物質が減少した可能性もあるため(セシウムは水に溶けやすい)、今後も調査を続行するとの事。
4号機・原子炉建屋の使用済燃料プール底部を補強する支持構造物の設置工事が完了したようです。

これは、コンクリートを打設している様子です。
高さが結構あるため、何度も分けて打設する必要があり時間が掛かっていたのかと。
内側にある足場はいちいち撤去せず(どうせ汚染されていて持ち帰れないし)、そのまま打ち込んでいます。


(2011年7月21日撮影)
ある程度を打設したら、その上にまた型枠を組んで・・・と、天井に到達するまで何度か繰り返していきます。

写真が妙に荒いのは、pdfの資料から低解像度の写真を強引に取り込んだせいです。
だって写真が公開されないんだもん・・・


(撮影日未公表。多分2011年7月中旬〜下旬頃)
ワイヤーメッシュによる配筋状況。

つっかえ棒(鋼製柱)の状況が良く分かります。


(撮影日未公表。多分2011年7月末頃)
新設するコンクリート壁と建屋の天井の隙間部分はコンクリートの打設が困難な為、最後は「グラウト」と呼ばれる流動性の高いセメント材をポンプで押し込んで充填し、壁と天井を完全に密着させます。

型枠を組んだ後に漏れ止めのパテなどで型枠の隙間を埋め(充填作業なので、普段より隙間には気を使う)、密閉した空隙部分にホースでグラウト材を充填します。

これが、壁作成の最後の仕上げです。

用語解説 グラウト
grout。空隙やひび割れ部分、鉄骨柱脚のベースプレート部分に注入充填するのに用いるセメントペースト又はモルタル。無収縮であることが要求される。


(2011年7月30日撮影)
完成。

型枠がそのままなためパッとしませんが、この奥には強固なコンクリート壁(壁というか、もはや柱)が鎮座しています。
この補強壁は、非常に強固なシェル壁に荷重を預けているので、周りの壁が落ちてもここだけは大丈夫でしょう。
まぁ壁が全部落ちたらプールが壊れるから、あってはいけない事だけど・・・

あとはプールの循環冷却が始まってコンクリートの劣化の心配が無くなれば、当面は心配無用かと。


(2011年7月30日撮影)
2011年7月31日
31日午前10時50分頃、淡水化装置から取り出した濃縮塩水を移送する配管(淡水化装置〜濃縮水一次貯槽の間)で漏えいを発見。

汚染水処理システムで塩水漏れ…配管劣化か(読売新聞)2011年7月31日
東京電力は31日、福島第一原子力発電所の汚染水処理システムから、放射性物質を除去処理した後の塩水が、推定で約50リットル漏出したと発表した。
塩化ビニール製の配管の劣化が原因とみられ、未明の地震による影響は考えにくいという。
水漏れが起きたのは、処理後の水から塩分を取り除く「淡水化装置」から、副産物としてできる高濃度の塩水をタンクへ送る配管。同日午前10時50 分ごろ作業員が発見し、30分後に装置を停止。配管を交換後、午後3時すぎに復旧した。原子炉への注水には支障はなかったという。
(後略)

午前11時15分に移送ポンプを停止。
同20分に淡水化装置を停止。その後、ラインの出入口弁を閉止。
午後0時30分、漏えい停止を確認。

停止後、午後2時より配管の交換を行い、漏れが無いかの確認後、午後3時2分に淡水化装置を再起動、復旧。
4基中で一番発熱の多い、4号機の燃料プールの循環冷却設備が完成、この日から運転が開始されました。

発熱量最大の4号機、循環冷却装置の運転開始(読売新聞)2011年7月31日
東京電力福島第一原子力発電所で31日、発熱量が最も大きい4号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールをより安定した状態で冷やす循環冷却装置の運転が始まった。
(中略)
東電によると、装置は31日午前10時過ぎから試運転を始め、水漏れの有無などを確認後、午後0時44分から本格運転に入った。試運転前に86度だった水温は、4時間ほどで2〜4度低下した。1か月で約55度まで下がる見込みだという。(後略)

写真の機械は熱交換器という物で、お互いの隔離された(混ざり合わない)冷却水同士で熱を移動(交換)する役目があります。
冷却水の冷却には、水を建物外部に出す必要があります。しかし汚染された水を建物外部に出す訳にはいかない(漏洩が起きた際に外部を汚染する)ので、汚染されていない水に熱だけを移動させるわけです。
汚れた側の水を1次冷却水、汚れてない側の水を2次冷却水と呼んでいます。熱交換器によって、1次冷却水の温度が下がり、2次冷却水の温度は高くなります。冷えた1次冷却水はプールに戻るので、プールの水温は下がります。

(撮影日未公表。多分2011年7月末頃)
こちらは、熱交換によって熱を持った2次冷却水を冷やす、エアフィンクーラーと呼ばれる冷却器です。

エアフィンクーラーは、表面に放熱用のヒダを付けた配管に冷却水を通し、その部分をファンで強制的に空冷する事によって、冷却水の熱を奪って冷やす仕組みです。
エアコンの室外機にある放熱フィンと似たような仕組みです。


(撮影日未公表。多分2011年7月末頃)

(写真は、表記のないものは全て東京電力公開)

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